小麦粉は少なからず多からず、山芋配分を間違えるな!これはただの「とろろ焼きだ」節約お好み焼き
この日は金欠のため、節約ということで小麦粉があればかなり安くすむ「お好み焼き」を作った。
ところが、出て来た小麦粉の量がかなり少なかった。
スーパーで山芋も買ってしまったし、小麦粉をさらに買うのも……、なんて思って
「ええい、小麦粉が少なくても山芋あるからいいだろ!」的なノリでかなり山芋とろとろのお好み焼きを作った。
案の定、出来上がったものはお好み焼きというよりも、山芋焼きになってしまった。
友人からの顰蹙、結構応える。。
とはいえ、最初っから素直にケチらず小麦粉を買って足せばよかったのだ。
そんなケチった私にあわれな表情をして、心優しい友人が小麦粉を買ってきてくれたので、再度お好み焼きを作った。
激ウマだった。
小麦粉はケチるな。
料理は引き算が出来る人ほど上手いというが、私の場合は余計な引き算だ。
私の人生も、いつも余計な引き算ばかりで一行に前に進まない。
今年の目標は、人生の足し算だ。
今回のお好み焼きについてはレシピなんかを挙げるのも恐縮なので、自粛します。
そして、この日お好み焼きともう一品、鶏の胸肉があったのでオイスターとマヨを混ぜて焼いたら、あんまりおいしくなかった。
上手くいかない日は、何をしても上手くいかないので、そんな日は開き直って前に進むべきなのだ
「やっぱり肩ロースにしとけばよかった」ケチるな青椒肉絲
ご飯が美味しそうに見える映画の話は、ときに鉄板会話だったりもする。
映画『スタンドバイミー』の中で、パイの大食い選手権のシーンがある。
幼少期、兄が見ていたスタンドバイミーを見ようとしたら、母から「ここからは後ろをむきな!」と必死に止められた。
止められると見たくなるのが人間、見てしまった。
小さい頃はとにかく車に乗ればゲロゲロと吐くのが止まらない子供だった。
それもあって、母は私にあのパイのシーンを見せない方がいいと思ったのだろう。
しかし、幼い頃の嫌なシーンはいつまでも頭に残るもの。
これを気に、なんとなくブルーベリーパイは焼きたてじゃないと食べる気になれない。
『マイ ブルーベリー ナイツ』ノラ・ジョーンズとジュードロウの甘くてなんともたまらない風景を見て、一瞬好きになりそうだったけどやっぱり映画を見終われば、あまり食べる気にはなれない。あの映画はまやかしだ。
話は変わって、青椒肉絲が食べたくなって作ってみた。
スーパーに行って牛肉を物色していたのだが、「しゃぶしゃぶ用おとく!牛のコマ切れ」という文字が目に飛び込んできて、値段を見るとすこぶる安かった。
お財布が寂しい私は、友人達に文句を言われることも想定したけど、コマ切れを使っても、牛の肩ロースを使っても上手ければ変わりないだろう、そう踏んで即効でコマ切れ肉を購入した。
これが、失敗の元となる。
【食感の大事さがわかっただろ?青椒肉絲は牛の肩ロースでないと駄目なんだ】
■材料
牛のコマ切れ 350
片栗粉 少々
ピーマン 1袋
たけのこの水煮 1袋
ごま油 大さじ1
ニンニク 1片
生姜 1片
酒 大さじ2
醤油 小さじ1
オイスターソース 大さじ2
ウェイパアー 小さじ1
塩・黒こしょう 少々
■作り方
1.ニンニク、生姜を細切りしてごま油で炒め香りがでてきたら、片栗粉をまぶした牛肉も炒める。
2.色が変わってきたらタケノコ、ピーマンを炒め、火が通ったら全ての調味料を加えさっと炒めれば完成!
ここで、抑えておきたいのが、先ほどから何度も言う「コマ切れ」。これは、どんなに牛でも安くても青椒肉絲には使ってはいけない。
とにかく牛丼のカスか?というくらい姿形の存在感がなくなる。ましてやこれに片栗粉をまぶすとなると、「お肉が柔らかいんだよ」以前に、べちゃべちゃになる。
細切りにした歯ごたえのある牛肩ロース。この切り方と食感にこそ青椒肉絲の中で存在を引き立たせる意味がある。
味は美味しかったけど、やっぱり牛肉の肩ロースを使うべきだったんだ。
世の中には、「あえて」しなくていい、見なくていいものがまだまだたくさんある。
レタスは歯に挟むものではない、食感を楽しむものだ!お手軽タコライス
学生の頃、学祭に来ていた同年代くらいの消防士と仲良くなり、その後一緒にランチを食べて、夜は絶景の夜景を隣の県までドライブして見せに連れていってもらったことがある。
夜景もこの上なく素敵だったし、ランチも大好きなタコライスのおいしい店だったので大変満足するコースではあった。
しかも、私みたいな女子の生活に遠い女子が、このような一般的なデートコースを送ることはあまりないため、それは貴重な体験だった。若干、気恥ずかしくなり、慣れないことをしているせいで、自分が気持ち悪いなと終止違和感を持っていたのも否めないが、まずはこのような普通の女子らしい機会を与えてくれたことに感謝である。
彼はとても紳士的でいい人だったし、優しかった。
だけど、どうしてもその後彼に会うことを二度としなかったのは、そもそも顔がタイプではなかったことや、車の中でかけるジャパニーズレゲエでかっこつけて運転する彼の姿に引いた、というのもあるけど、
なによりも、非常に綺麗な顔をして(苦手なタイプの顔だが)浅黒い肌と対照的な真っ白な歯の彼が、タコライスを食べて「おいしいね」といった瞬間、綺麗な歯に色鮮やかなレタスがぎっちりと歯を覆っていたのを見てしまったからだ。
どこか神経質な面のある私は、どうしてもこの笑ったレタス歯を受け入れることができなかった。
好きになった人なら、それすら愛おしく見えてしまうものなのだろう。私はレタス歯に対してそんな感情は芽生えなかった。お願いだから早く一人になりたい。
____そこで今回は思い出のタコライスを作ってみました。
【レタスは歯に挟むものではない、食感を楽しむものだ!お手軽タコライス】
■材料(3人分)
タコライスはお店で食べてもおいしいが、とにかく簡単なので男性を呼べば作ってあげるべきだ。
ただし、大好きな彼が笑った瞬間、レタスが歯につく姿を見てしまう可能性は多いにあることを頭に入れておいてほしい。
そんな彼の胃袋を掴めるかは君次第!
受け入れるのも君次第
ハチミツでコクをプラス☆油淋鶏☆
昔、朝から鶏肉をビールに漬けこんではカレーを作る、といった女からしたらなんともこの上面倒くさい、料理にこだわりがあれば作るのも上手い男に「お腹すいたからなんか作ってよ」と言われた。
当然ながら、惨めな思いと悲しさを作りたくなかったので、君に作るのは嫌だと答えたら、
「男は時間をかけるからこだわった料理ができる、女はいかに早く作れるかが大事だなんだよ。だから、俺は時間をかけているだけでお前は時短で作れるからすごいんだぞ、なあ、作れ!」
と言われた。
渋々作ると、私の料理に文句も言わず食べてくれたのでちょっと嬉しかった。
後から食べてみると、自分でもかなりまずいと思うほどだったのに、彼は文句一つ言わず美味しいと言って全て食べてくれた。
そんな私も以前よりは、決して上手いとは言わないけど、そこそこ料理は作る。そして、がさつではあるけど料理が好きだ。
先日、暇を持て余していては一人で家にいるのも寂しいので、お腹をすかせた友人を呼んで「油淋鶏」を作ってみた。単に私が気が狂うように唐揚げが好きという理由で作られたこのメニュー。絶賛だった。
一人ではなかなか揚げ物ができない私も、大好きな唐揚げを存分に食べられるのでこの上ない幸せだった。
油淋鶏と言えば、鶏肉が細長く切ってあるイメージだけど、上記の理由などから、今回はあえて「唐揚げ」の形状になった油淋鶏にしてあるのは察していただきたい。
【ハチミツが決め手だよ!この方がご飯が進むだろ?絶品油淋鶏】
材料 (3~4人分)
鶏もも肉 300g
■肉の下味
◎塩コショウ 適宜
◎酒 大さじ1
◎にんにく(すりおろし)1かけ
小麦粉 大さじ2
薄力粉 大さじ1
■たれ
☆長ネギ(みじん切り) 1本分
☆生姜みじん切り 1かけ
☆醤油 大さじ5
☆ごま油 大さじ4
☆お酢 大さじ3
☆ハチミツ(なければ砂糖) 大さじ1
☆水 大さじ1
☆酒 大さじ1
片栗粉(衣用)適量
揚げ油適量
【作り方】
1.長ねぎはみじん切り、ニンニクとしょうがは擂り下ろしておく。(すりおろすことでタレの中でなじみがいい)
2.☆をすべて混ぜ合わせておく。
3.もも肉を適量のサイズに切り、◎の中にぶちこみ揉み込んで味をなじませる。(しばらく置いておきましょう)
4.フライパンに油を1センチくらいの高さに入れる。
5.下味のついた鶏肉に、片栗粉と小麦粉をまんべんなくまぶす。
6.しっかりと温めた油を、いったん中火にして鶏肉を揚げます!
7.皮目にこんがり焼き色がついたら、裏返しにして揚げる。
8.カラっと揚がったら、鶏肉を取り出し油を切ります。
9.キャベツなどを下に引いて、上に唐揚げを載せる。
10.タレをたら〜りとかけて完成!
ここでポイントなのがハチミツ。ハチミツを使うことでタレにコクも出ます。
そして、ねぎはできるだけた〜っぷりにした方がご飯も進みます。
心ここにあらず……なんてどうしようもない日は、とにかく人とご飯を食べること。
人とご飯を食べる幸せをかみしめることで、ちょっと憂鬱な明日に一歩進むことができる。
君は一人じゃない