ハチミツでコクをプラス☆油淋鶏☆
昔、朝から鶏肉をビールに漬けこんではカレーを作る、といった女からしたらなんともこの上面倒くさい、料理にこだわりがあれば作るのも上手い男に「お腹すいたからなんか作ってよ」と言われた。
当然ながら、惨めな思いと悲しさを作りたくなかったので、君に作るのは嫌だと答えたら、
「男は時間をかけるからこだわった料理ができる、女はいかに早く作れるかが大事だなんだよ。だから、俺は時間をかけているだけでお前は時短で作れるからすごいんだぞ、なあ、作れ!」
と言われた。
渋々作ると、私の料理に文句も言わず食べてくれたのでちょっと嬉しかった。
後から食べてみると、自分でもかなりまずいと思うほどだったのに、彼は文句一つ言わず美味しいと言って全て食べてくれた。
そんな私も以前よりは、決して上手いとは言わないけど、そこそこ料理は作る。そして、がさつではあるけど料理が好きだ。
先日、暇を持て余していては一人で家にいるのも寂しいので、お腹をすかせた友人を呼んで「油淋鶏」を作ってみた。単に私が気が狂うように唐揚げが好きという理由で作られたこのメニュー。絶賛だった。
一人ではなかなか揚げ物ができない私も、大好きな唐揚げを存分に食べられるのでこの上ない幸せだった。
油淋鶏と言えば、鶏肉が細長く切ってあるイメージだけど、上記の理由などから、今回はあえて「唐揚げ」の形状になった油淋鶏にしてあるのは察していただきたい。
【ハチミツが決め手だよ!この方がご飯が進むだろ?絶品油淋鶏】
材料 (3~4人分)
鶏もも肉 300g
■肉の下味
◎塩コショウ 適宜
◎酒 大さじ1
◎にんにく(すりおろし)1かけ
小麦粉 大さじ2
薄力粉 大さじ1
■たれ
☆長ネギ(みじん切り) 1本分
☆生姜みじん切り 1かけ
☆醤油 大さじ5
☆ごま油 大さじ4
☆お酢 大さじ3
☆ハチミツ(なければ砂糖) 大さじ1
☆水 大さじ1
☆酒 大さじ1
片栗粉(衣用)適量
揚げ油適量
【作り方】
1.長ねぎはみじん切り、ニンニクとしょうがは擂り下ろしておく。(すりおろすことでタレの中でなじみがいい)
2.☆をすべて混ぜ合わせておく。
3.もも肉を適量のサイズに切り、◎の中にぶちこみ揉み込んで味をなじませる。(しばらく置いておきましょう)
4.フライパンに油を1センチくらいの高さに入れる。
5.下味のついた鶏肉に、片栗粉と小麦粉をまんべんなくまぶす。
6.しっかりと温めた油を、いったん中火にして鶏肉を揚げます!
7.皮目にこんがり焼き色がついたら、裏返しにして揚げる。
8.カラっと揚がったら、鶏肉を取り出し油を切ります。
9.キャベツなどを下に引いて、上に唐揚げを載せる。
10.タレをたら〜りとかけて完成!
ここでポイントなのがハチミツ。ハチミツを使うことでタレにコクも出ます。
そして、ねぎはできるだけた〜っぷりにした方がご飯も進みます。
心ここにあらず……なんてどうしようもない日は、とにかく人とご飯を食べること。
人とご飯を食べる幸せをかみしめることで、ちょっと憂鬱な明日に一歩進むことができる。
君は一人じゃない